タイガーフェイクファのライブに行ってきた。

タイガーフェイクファのライブに行ってきた。(川本真琴
月見ル3周年 豊田道倫presents「秋の三人会」
人ごみが苦手なので人の多いところにわざわざ行くのは実際嫌なのだが、タイフェイさんとライブぐらい行かないと出かける用事が皆無になってヒッキー度合いが強まってしまうので出かけてきた。
時間調整のために寄ったブックオフパンターニ師匠が表紙の1998年ツール速報発見。
(ここから当分自転車の話です。)いい年だった。フェスティナのドーペ騒動もあったからいい年じゃなかったのかも。前年優勝のウルリッヒとジロを制したパンターニのツール取り合戦。ウルリッヒはニ連勝を狙いパンターニはダブルツールを狙う。パンターニは前半調子が良くなかった。でも前半にびっくりするほど何もなかった。たしかコース図を見たパンターニのコメントを見た。これはクライマーには厳しいコースとか何とか。ウルリッヒはオールラウンダータイプ。それに比べてパンターニはピュアクライマー。1997年のパンターニの走りを見たが、もろクライマーでかなり強かったが総合優勝を目指すタイプではなかった。(僕がツールをきちんと見始めたのは1997年から。それより前は遡って多少は見てるが同時代で追ってはいません)(資料を見ずに記憶だけで書いてるので間違いがあるかもしれません。)
山岳で勝利を重ねウルリッヒを抜いた。個人TTでいいタイムを出したパンターニはとてもかっこよかった。まさか数年後にパンターニが死ぬとは思わなかった。パンターニはいい選手だった。翌年のジロの最中にまさかEPO疑惑かけられるとは思わなかった。 去年今年のツールドフランスはおかしかった。優勝候補になるとその人がドーピングや疑惑で消えていくという趣向だった。失格による強制先頭交代は全く楽しめなかった。優勝者に興味がわかない。もう何を信じればいいのか分からなかった。しかもリースさんのドーペ告白。1995年のカサルテッリの葬列になったレースの日に、きちんとレースをやるべきだと主張していたリースが、1996年にツールを制したリースがドーピングを告白するとは思わなかった。2006.2007年は優勝者無しってことで。出場者全員が敗者。僕みたいな人間にはドーピングに走る気持ちなんて分かんないだろう。
 とかそんなことを考えながらライブ会場に向かった。暇な時間が長かったからずーっとこんなこと思い出して浸ってた。ツール速報はまだ読んでない。他の本を読んでたから。諸々あって月見ル君想フ到着。男一人で。本当はツレを連れて行きたかったが人波に酔うタイプだし一緒に来てくれないので一人で行った。待ち時間とか苦痛だよね。今日も3000回位挫折しそうになった。
1人目七尾さん。もうちょっとじっくり聞きたかったけどCD聞けってことだと理解しました。
弾語りで風邪ひいた人弄りながら数曲。時間の関係で割愛が多かった。
癒し効果のありそうな声で鋭い眼光で和風の羽織物・5本指ソックス。大拍手。
最近ヴォネガット読んでるんです。奇遇ですね。
2人目にタイフェイさん。最初バンド形式でメンバーがぞろぞろとやってきた。
虎の被り物を被ったタイフェイさんがキーボードの前に座った。
タイフェイサイトに載ってるやつの簡易版の被り物の方だ。
しっかし良い位置に譜面台がいた。思いっきし譜面台。譜面台マニアにはたまらない絶好の譜面台VIEW。

タイフェイさんの方を見ると上から順に 

虎の被り物  譜面台  キーボード  虎柄のレッグウォーマー

僕が見た人は「虎の被り物を被った人」ではなかった。なぜなら人の部分が隠れ、虎の部分しか見えてなかったから。
他のメンバーの顔は全員見えるのに一人だけ見えない。キーボードを弾いていたのは虎。
それは僕の描画力によればこんな感じだった。

ちなみに超全盛期のパンターニさんはこんなかんじである。


(イタリアのサイトから引っ張っていた。そのうち削除)

歌を聴きに言ってるのだから声さえ聞こえればそれでいいだろボケなんていう意見もあるだろうが
はじめて聞く曲もあるから読唇で歌詞を脳内で補いたかった。そんなにライブ行ってないから初聞きが多い。
唇が読めないとなると耳でしか情報が入らない。ほんの数メートル先なのに。
仕方がないから虎が歌ってるもんだというていで聞いた。初聞きの歌詞はそれほど掴めなかったが
その分虎がそこにいるんだと想像してみたりして堪能した。あと葛岡さん?とか見て。
移動してる時とか姿見えたしそれで満足。個人的には山羊王のテーマと七尾さんと歌ったブロッサムが良かった。
その他それぞれの歌の声が伸びあがるところ。あの声聞くとうれしくなる。ちょっと涙ぐむ。声が気持ちよく伸び上がるから。
伸び上がるって表現あってるかな。張り上げる? 盛り上がりどころね。山羊王はありえないくらいキャッチー。
七尾さんもタイフェイさんも豊田さんもMCが面白かった。MCに笑いの構造があった。意図したものとそうでないものと。
タイフェイさんの体調が常に良くあるようにお祈りしときます。
3人目の豊田さん。エレキギター一本掻き鳴らし。文藝なんかで文章見るけど私小説屋ですね。
良い表現です。3人とも多彩。たまに音量自重して欲しいなあって思ったけど自重しないのがスタイルなんだろね。
まあ耳生きてるしいいや。

というわけで楽しい帰り道でした。立ちすぎてふくらはぎ痛ぇ。