童貞ちっくな出来事

童貞ちっくな出来事

とあるお店で買う商品を決めてレジに近付いた。
すると女子高生とかちあわせてしまった。
僕もその子もその場で立ち止まってしまったので、変な距離を残してしまったまま
10秒ほど無言の譲り合いになってしまった。
手を出してどうぞっていう風にやればよかったのだが、
考え事をしていたのでとっさに行動に移せなかった。
結局その子がレジに行き、僕はその後ろに並んだ。
店員がひとりレジカウンター内に戻ってきてもう一個レジを開けたので
僕はそちらで会計した。
明らかに僕の頬は紅潮していた。

手を出してどうぞって出来なかったのが悔やまれてならない。
僕が動かなきゃその子がさっさとレジにいくと思ったのに。
もはや彼女もいる身なのに、
なんで女子高生相手に頬がポッってなってしまったのだろうか。
しかしこんな出来事は昔良くあった。
この気まずさはプラスレスな感情だ。
That's 童貞。


「童貞とは、その時に誇るものではなく、その後懐かしむものだ。」


この言葉を童貞の友人に送りたいと思います。