オースターとヴォネガットを読んだ。

昨日寝る前に幽霊たちを、今日の電車移動中にローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを (ハヤカワ文庫 SF 464)を読んだ。
幽霊たち
僕はこのような不条理な設定の小説を読んだことがある。でもこの作品はそれだけではなかった。どういえばいいのだろうか。
何もない状況でよくこんなに文章がすらすらと出てくるよな。お金を貰って人のために働く人をエイヤッと変てこな状況に追い込んでしまうとこんな風になってしまうのか。お金を貰って仕事をするわけだが、別の角度から見ればリストラ座敷牢的な部屋に入居させられる。実際事件なんか起こらなきゃやることがないわけで、やることを探し回っても特に何にもない状況になったりする。探偵業にはそういうセルフ座敷牢的な側面があったわけだ。

ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを (ハヤカワ文庫 SF 464)
泣けた、最初エリオットは奇人変人の類だと思った。全然ちゃうやん。この本で泣いて良いんだよね。特にお金の川の話をするところやあととっても無宗教な洗礼の言葉。真理をずばずばずばずばずばーって突っついてるきがする。
実際全てがマシになるとは思わない。でも腐れ世界がちっとはマシになるだろう。腐れきったこの素晴らしき世界ってかんじか。


ここ数日の読書量すげーなおい。ニート並だな。読書楽しい。