川本真琴の「フェアリーチューンズ♡」発売

川本真琴の4曲入りニューシングルCD+DVDが発売になりました。

公式リリースによる詳しい解説
http://www.hmv.co.jp/news/article/1104250066/

フェアリー・チューンズ

フェアリー・チューンズ

CD+DVDと言ってもよくある初回特典のようにシングル曲のPVが収録されているだけではなく、ライブ映像有り・ドキュメンタリー映像有りの60分の大盛り仕様になっています。2415円というお値段にも納得のボリュームです。

CDに収録されている曲は4曲。うち2曲が既にyoutubeでPVが公開されています。


1曲目の「tune」 タイトルチューンなんだかそうじゃないんだかタイトルからして聴き手を混乱させてやろうとする制作陣の意図が垣間見れます。歌詞を見ていると一見英単語が意味もなく並んでいるように見えますが、なぜか風景は浮かんできます。PVでは川本さんがまるで猫のように日向ぼっこをしています。撮影は佐内正史さん。写真家として有名ですがカロリミットのCMを撮っていたりして映像方向でも才能を発揮しています。PVは佐内正史なのにジャケ写が徐美姫だったりして、聴き手の混乱に拍車がかかります。

DVDにはPVの他に神聖かまってちゃんちゃんとの対バン時のライブ映像が収録されています。自分はその時ライブ会場で見ていましたが、その時に圧倒された川本さんの迫力を映像では全て収め切れてはいないようです。川本さんの声もパワーも気合も舞台メイクも正面の客席に向かっていますが、斜め下から撮られた映像にはそれが向かってきてないかな。正面からどっしりと撮っていていた方がビンビンきてたかも。とは言っても映像より生の方が良いのはあたり前のことですし、ライブ映像が商品化されることは滅多に無いことなので感謝しながら見るべきものです。

2曲目の「バイバイカレーライス」 川本さんには珍しい本人非作詞・非作曲の作品です。非作詞・非作曲等というまどろっこしい言い方をしましたが、本人作詞・作曲が圧倒的に多いのでこういう曲が発表されるだけで事件になります。作詞・作曲はトクガワロマン氏。ミホミホマコトや「山羊王のテーマ」の頃から急に目につき始めた名前です。この曲には住所不定無職他沢山の名前が連なってますが一番気になるのはやっぱりトクガワロマン。

3曲目の「踊り子ルイーズ」カバー曲で三輪二郎さんとのデュエットです。ライブでも披露されたことがあります。三輪さんのCD収録かと思うほど三輪さんが歌っているのでそこが聞きどころです。川本さんちょっと笑っちゃってるとこあるのでそこも聞きどころです。

4曲目の「息抜きしようよ」この曲もPVは佐内正史さんです。良いPVですね。風景と気持ちを書き付けたお手紙のような歌詞。気持ちが穏やかになる名曲です。静かに聞きましょう。

DVDにはこの曲のギター弾き語りライブ映像も収録されています。四谷天窓comfortでのイベントはハコが狭いので見たことない人も多いでしょうが、こんなふうに歌ってます。

CDは以上の4曲。あとはDVDの「ふれあい学級at麻生津小学校」「アイラブユーって聴こえる」に触れておきましょう。

「ふれあい学級at麻生津小学校」母校のPTAからのオファーを受ける形で実現したイベントです。在校生と父母しか見られない企画だったので羨ましい!と思っていましたが、映像がDVDに収録されたことを制作陣に感謝しているところです。いきものがかりの「ありがとう」の合唱・最近は滅多にやらない1/2・子供の山羊王のテーマの手拍子など見どころの多い映像です。以前ラジオで「子供の合唱は泣くよね」と発言していた川本さんは、その言葉通り子供の合唱で泣いています。必見。

「アイラブユーって聴こえる」 一度イベントで上映された映像だと思いますが、多くのファンに取っては初見の作品になると思います(私も初見)。松江哲明の映像だけあって、ドキュメンタリー監督特有のいやらしさ(ほめ言葉です)と制作陣のイメージからの脱却方針と川本さんの「いいのかな〜まあいいや〜ほんとにいいのかな」あたりの態度の三つが合致して出来た映像作品です。じっくりと見てください。自分はまだ全然作品を作ってないという発言は今後の活動への意欲を感じてとても嬉しいですね。川本さんちには佐内正史のレアな写真集が揃ってますなあ。

映像中のインタビューはこちらの雑誌で活字化されています。

SPOTTED701/VOL.13

SPOTTED701/VOL.13

DVDには
アイラブユーのPVも収録されています。

フェアリー・チューンズ

フェアリー・チューンズ