やっぱりママチャリはいらない

前回記事で、より良い交通環境を作るためにママチャリを捨てようと書き、いきなりぶっ飛んだこと書いちゃったと少し反省しかけていたのですが、考えれば考える程ママチャリの存在を含んだ交通環境の問題点が大量に見つかります。やはりママチャリは捨てましょう。そしていい靴を買いましょう、という結論に至りました。

町中を走ってるママチャリはアホみたいに遅い速度で走っています。それは主に足が地面に付きやすいように設計されたものであり、スピードを出すようには設計されていないからです。そして、その形が大量生産されることによって安価になり、定番の位置を獲得してしまいました。足が付きやすいということはサドルが低くなり、クランクを下死点に回しても膝がかなり曲がった状態になります。クランクの回しやすさを優先するとサドルは高くなり、クランクを下死点に回した所でほぼ真っすぐ(少し曲がっているくらいがベスト)になります。
サドルからお尻を下ろせば片足を地面について自転車は真っ直ぐに出来ます。停車中はサドルからお尻を下ろしましょう。
サドルからお尻を下ろすノ図

ママチャリ乗りはどっかりサドルに座りすぎです。おしりを下ろせば足は地面に付くし、座ったまま傾いてしまいその傾きを足で止められないのであれば筋力が弱りすぎですから自転車に乗るのを諦めるか3輪タイプに乗るしかありません。現状のママチャリの乗車状態は超漕ぎづらいもので結果たらたら走るしかなくなります。そんなにたらたら走るなら歩け、歩く鍛錬をした方が諸々捗るぞ、もしくはクロスに乗りかえてサクサク走れ。

なぜ徒歩でなくママチャリに乗るのか、答えその1 歩くより速いから その2 荷物を載せて楽できるから

上に書いてみた2つの答えはその通りであり、ひっくり返すことはできません。ただし、ほんの数分、ほんの数キロ楽したいがためにママチャリに乗るのは体を弱らせ心臓を弱らせ、町を疲弊させます。私は5km以内の距離なら歩いた方が諸々お得になると気がついたので歩くようにしました。私は自分のことを自転車人間だと思っていたのですが、最近、それだけじゃないことに気が付きました。徒歩人間でもあったのです。ここ数ヶ月ウォーキングとジョギングにハマっていました。そして、電車で行ったことがある場所に自転車で行った時と同じような心持ちで、自転車で行っていた場所に徒歩で行くようになりました。そして今、5km先のお店や10km先の公園に歩いて行くことが苦痛ではなくなってしまいました。そしてこちらこそが本来の姿だと思い至りました。ついでに半年で12kg痩せました。人間は本来歩く生き物もしくは走る生き物です。自転車に乗るという行動は自然ではありません。また、たらたら乗れば歩くよりも低い心拍数で乗れてしまうので、日常的に楽をするために乗っていたら体が弱ります。

安いから乗ってるという人は今後も乗り続けるでしょう。しかしママチャリよりもいい靴のほうが安いです。いい靴を買いましょう いい靴とは何か。世の中には足が痛くなる靴が多すぎます。特に先っぽが狭すぎる。足の指先は本来広がってなければいけないのに、狭っ苦しくなっている靴ばかりが売られています。人類全員を外反母趾患者にしようとする靴業界の陰謀としか思えません。そしてある時↓この本に出会いました。

BORN TO RUN 走るために生まれた ウルトラランナーVS人類最強の“走る民族

BORN TO RUN 走るために生まれた ウルトラランナーVS人類最強の“走る民族"

BORN TO RUN 走るために生まれた 靴の先っぽが狭すぎることをずっと気にしていた私にはうってつけの本でした。人間は本来走る生き物だったのです、しかも裸足で。だからやっぱり靴の先っぽは狭すぎるんです。「裸足で走れ」って、「ママチャリを捨てろ」以上の暴論だ、と思いましたが、急に裸足生活にならなくても今のシューズたちに比べたら裸足に近付けるよ、という位置づけのベアフット系シューズというものが作られています。ベアフット系シューズの定義は靴底が薄い、指が開くようになっている、だいたいここらへんです。ランニングシューズにありがちな分厚いソールは本来必要のないものだそうです。靴底が厚くなりかかとを地面に打ち付ける走り方を出来るようになってしまった結果、足を痛めるようになり、それの対症療法としての靴作りが行われてしまいました。ママチャリみたいな誕生の仕方ですね。かかとを打ち付けるのではなく、足裏の前の方から中ほどにかけてで接地することによって、ふくらはぎを衝撃緩衝材として使うことができます。

これを読んで最初に考えたのは自転車乗りの膝の故障。自転車で膝壊してばかりいる人はベアフット系でふくらはぎ鍛えたら膝壊しにくくなるかも、自転車のシューズも指先を広げるべき。自転車選手は歩くための筋肉を落としてまで軽量化し自転車体質になりますが、選手でないなら徒歩移動のトレーニングもした方が良いでしょう。ついでに自転車ダイエットは膝に優しいってよく言うけど、普通のランニングが膝を痛め過ぎてるだけであり、ベアフット系のシューズでウォーキング→ジョギングをした方がいいと思います。自転車で痩せると↓この本の表紙みたいな体になってしまいます。それで良ければどうぞ。

これが男の痩せ方だ!

これが男の痩せ方だ!


「私の好きなベアフット系シューズ」の話と「それでも乗りたい自転車」の話は次回に続く。