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[良好な自転車交通秩序の実現のための総合対策の推進について]について

2011年10月25日
良好な自転車交通秩序の実現のための総合対策の推進について
広報文(10月25日)
警察庁トップページ
http://www.npa.go.jp/

私は平素から自転車で車道を走っている人間であり、今回急に発表された自転車交通総合対策を大歓迎してる人間の一人です。テレビで見るオランダ等のヨーロッパの自転車事情に憧れていましたが(特にグローニンゲン)、ついに日本もあちらの世界に近づく気配が見えてきました。ただ、車道デビューしたことのない、非積極的に漫然と自転車に乗っている人たちの、変化を嫌う姿勢の強さが感じられます。「歩道よりも車道の方が安全であるという事実の周知徹底」が必要だと感じます。

↓こちらのYahoo!ニュース意識調査 「自転車は原則車道を」の通達をどう思う? の反対意見を見ても、そういう人達の意見が多いです。
http://polls.dailynews.yahoo.co.jp/quiz/quizresults.php?poll_id=7244&wv=1&typeFlag=1



車道と歩道の安全性の比較
http://www.mlit.go.jp/road/ir/ir-council/bicycle_environ/2pdf/s2.pdf

何故、歩道よりも車道の方が安全かというと、交通事故のほとんどが交差点での出会い頭の事故であり、交差点へ進入する車からは歩道を走る自転車よりも車道左を走る自転車の方が見えやすいからです。車道走行で感じる恐怖というのは主に後ろから迫る車に対して感じるものだと思いますが、こちらからは見えなくても後ろにいる車からは前方の自転車が見えているので轢くことはまずありません。あまり意識しませんが、車だって車道を走る時は後ろの車がぶつかってこないと信頼して走っているのです。恐怖心と実際の事故件数はリンクしません。歩行者よりも車の方が分かりやすい動きをします。皆さんどうぞ車道を走って下さい。


その上で、


自転車に乗る時に心がけたほうがいいことをまとめてみました。

○ママチャリを捨てること

いきなりの暴言ですが、ママチャリは歩道をタラタラ走るように作られたもので、車道を走るために作られたものではありません。車重の重さ・走りやすいポジションの取りにくさ・ブレーキの非力さ等の弱点を持っています。特に車重に関してはカスタムでも変更できません。
恐らく、この自転車交通総合対策を受けて、自転車メーカーも車道を走りやすいママチャリに変わる自転車を出してくるでしょう。ママチャリとクロスバイクの間くらいの自転車です。クロスバイクに泥よけ・チェーンカバー・カギ・前かごを付けたような自転車です。現状では僕の知る限りではジオス リーベを買ってカギ・前かごを付けると良いと思います。
車重13kg。理想は10kgを切ることです。

以前ミヤタのクォーツ・エクセルαという9.9kgの自転車があったのでママチャリカテゴリでも不可能な数字ではありません。
↓この本にクォーツ・エクセルαに乗るおじいちゃんの話が出てきます。
こぐこぐ自転車 (平凡社ライブラリー)

こぐこぐ自転車 (平凡社ライブラリー)

○走りやすい道を選んで走ること

昨日見たテレビ番組でリポーターが実際に自転車で車道を走ってみるという映像があり、ママチャリで片側四車線の車道をママチャリで走っていました。二重路駐もしてるような酷い道路にママチャリで出ていくのは危険です。自転車で走る権利のある道だとしても、走りにくいなら走らない方が良いです。そんな愚行はやめましょう。多少遠回りになったとしても走りやすい道でルートを組みましょう。そのためにもルート検討にはたっぷりと時間をかけて下さい。毎日使っていた最短距離の道よりも走りやすい道が見つかったりするものです。私もつい最近、大学生時代に使ってた通学路よりも走りやすいルートがあることに気が付いてしまいました。

○加害者になった場合に備えて保険に入ること

自転車で人を轢き殺すと5000万円位支払うことになります。保険に入りましょう。

ついでに

歩行者になった時は

○歩行者の権利を主張しすぎないこと

道路の上では歩行者は一番の弱者で一番守られています。だからといって下を向いたりイヤホン付けたりスマホいじってるようでは死にます。道路を歩いていて危険に晒されているという意識を常に持って下さい。
また、歩道と自転車道がある道なのに、何故か自転車道を歩いている人がいます。歩行者は歩道を歩いて下さい。

車に乗る時は

○歩行者・自転車を優先させること

車道を遅い自転車が走っていても、イライラしたり無理に抜いたりしないで下さい。そういうことで事故が多くなれば、某外国みたいに都市部の車の制限速度が30km/hになったりする可能性もあります。


自転車の安全鉄則 (朝日新書)

自転車の安全鉄則 (朝日新書)

↑最近の自転車の話題のお陰でひるおび!に出まくってるTBSプロデューサーの疋田智氏の本です。
自転車が車道左側を走ることで安全に通行できるということが丁寧に書かれています。

上の方でジオス リーベ をお勧めしましたが、自分はジオスのイソラに乗っています。

ホイールベースが長くてデカイので

GIOS ESOLA よりも GIOS Liebe の方が万人向けです。