ジョンを背負って7000メートルを読んだ。

「ジョンを背負って7000メートル」を読んだ。
明川哲也作 、野性時代に掲載されていた奴を。文章を大量に書いてきた人だからだろうかすらすら進んでいく。読みやすいね。出てくる地名とかが馴染みあるし例のジョンだし。よどみなく文章が続く。果たしてそれはいいことなのかどうかと考えてしまう。なにか捻り出したような重みが感じられない。文章書くのうまいんだけどつらーっと滑っていっちゃうような感覚。一つ一つに感情移入は出来たりもするんだけどあっさりしてるというか難解さがないというか、難しいトコ飛ばしてない?っていうかストーリー簡単にしてるでしょっていうか、ストーリー考えてから肉付けしたみたいだねっていうか、苦しむのいや?っていうか。
こんなこと書いても明川哲也は僕の好きな作家の1人だ。ドリアン助川時代から面白い本いっぱい書いてるしね。

僕の中で一回終了した作家 原田宗典 佐伯一麦 明川哲也  前者二人は一度病んでから作品が明らかに変わった。明川哲也もなんかいろいろあったしなあ。