神聖かまってちゃんの「窓辺で手紙を調弦っす。vermail」を見てきた

神聖かまってちゃんの「窓辺で手紙を調弦っす。vermail」を見てきた。川本真琴目当てで。

ライブ出演の発表と同時にバンド編成であることもアナウンスされた。渋谷AXという大きい会場だし(行ったことないけどね)、否が応にも期待は高まり、かまってちゃんファンの熱さに負けないように早々にチケットをとった。

他の出演者のことはそれぞれのファンにお任せするとして、1組目、2組目が終わり川本さんの番のセッティングがはじまる。
キーボードは葛岡みちさん、ギター馬場一嘉さん、ドラム茶谷雅之さん、ここまでは事前情報で分かっていた、ベースは何度か見たことがある清水玲さんだった。馬場一嘉さんはDVD等の映像では見たことがあったが、生で聞くのは初めてだったと思う。メンバーの登場に、まだかまってちゃんファンがご歓談中だったけれどもそこら辺から一人で興奮し始めていた。

川本真琴さんは気合の入った感じで登場、1曲目から聞いたことがあるような無いような曲で、今日何やるんだろうという期待が高まる。不思議なフリで最初から魅了される。同じようなフレーズを繰り返しながら急に盛り上がる。

川本さんのTwitterでセットリストが発表されたので以降これを見ながら書く。
http://twitter.com/19740119/status/24951587548
1曲目のタイトルは Tune

2曲目 ポンタゴ

聞いているだけで楽しくなる歌。「大きくなったね おいで」と歌う川本さんは猫よりも僕よりもっと大きい。
「おいで」という言葉には人を嬉しくさせるおまじないがかかってるに違いない。また、昔のメンバーで昔の曲をやるんじゃなくて今の曲をやる。そう感じた。

3曲目 へんね

はじまった瞬間、この曲やっちゃうの? と思った。入りの音からして面白いし、「えんやー そいやー こーりゃー とっと」とか歌っちゃう。歌詞自体は心の中の悩み事をつらつらと本音で書き連ねているんだけど、ひたすら面白い音でマイナスな言葉を感じさせない。心の中から大きな風景へビューンと飛んでしまう軽さもある。

4曲目 アイラブユー

川本さんがキーボードにつく。アイラブユーのイントロがはじまる。楽器の音が川本さんを邪魔してしまうかもと心配したが、歌声はしっかり届き、歌詞は僕の胸を打った。「運命かも」と調子にのった事のある人なら誰の心にもしみる歌。あの時調子にのってたと気が付かされる事もあるかもしれない。初めて聞く人でもファンじゃなくてもグッときたのではないだろうか。馬場さんのギターも良く泣いていた(表現あってるかな)。僕は何度も聞いているのに何度でもグッとくる。

5曲目 小鳥のうた

この曲もキーボードを弾きながら。3rdアルバム「音楽の世界へようこそ」の最後に収録されている歌。小鳥のうたというタイトルだけれども、もっと大きなものを歌っている。一聴しただけでは何を歌ってるのか分からないだろうけど、最後の「はじめましてベイビィ」だけは聞き取れるだろう。

6曲目 音楽の世界へようこそ

3rdアルバムのタイトルチューン。これもまたドでかいタイトルだ。大きい大きい言ってるけど川本さんは実際大きいのだ。
でなきゃこんなタイトル付けられない。3rdアルバムはこのデカいタイトルに負けない内容になっている。力強い演奏と歌声で僕を招き入れる。「ようこそ」だし「おいで」だし行くしないね。

7曲目 何処にある?

前の曲から間を開けずに速い演奏。川本さんがキーボードから離れる。羽織っていた上着を脱いだのはこのタイミングだったか。激しい曲「何処にある?」がはじまる。僕は飛び跳ねて叫んでた。川本さんは走り回ってスピーカーに上っていた。

8曲目 縄文

一転して静かな感じで曲が始まる。ステージに座ったりしてこの曲も自由に動く。聞き取れる歌詞は現代と縄文を行き来する。ゴツゴツした歌詞っぽくない単語が並んでるはずなのに、川本さんはしっかり飼い慣らして歌詞にしてしまった。

9曲目  マギーズファームへようこそ

雑誌取材によると川本さんは「ようこそ」とついたタイトルが1つのアルバムに2つある事を指摘されるまで気にしていなかったらしい。心の底から「ようこそ」してるんだと思う。川本さんが手拍子を要求して速い演奏が始まる。盛り上がった。この曲にもキャッチーさがある。歌っている風景が目に浮かんでくる。想像上の世界の歌だと思うけど、この歌も音楽のことを歌っている。歌いながらメンバー紹介。こんなに盛り上がってるのにもうラストだ。四谷天窓comfortみたいな狭い会場のライブも近くで見れていいけど、今日の広いステージを全部使う様子を見て、これ位のハコじゃないと川本さんの完全版は見られないと思った。

音楽の世界へようこそ

音楽の世界へようこそ